
演奏会のため、中国 北京中央音楽学校に行きました。
演奏会のため、中国 北京中央音楽学校に行きました。
ドイツ フライブルクからフランクフルト空港まで電車で2時間。その後20時15分発 Air China で北京まで約9時間のフライトでした。
フランクフルトで、ちょっとした失敗。私はAir China航空だったのですが、なんとChina Air航空というのもあったのです。ややこしい~。そのChina Airは第2ターミナル出発だったので間違えてそっちに行ってしまいました。そこでAir Chinaは実は第1ターミナルだということに気がつき、また戻ることに。。
フランクフルト空港は実に大きくて移動するだけでも大変、それに今回も楽器の量がものすごく多くて汗をかきながら、焦って移動したので、そこでもう疲れてしまいました(笑)。
今回はフライブルク打楽器アンサンブル総勢10名で中国に行きました。
私はソリストとして招待されていましたが、他のアンサンブルのメンバーも打楽器をたくさん持っていかなければならず、なんと300キロオーバーであやうく追加料金を取られそうになりました。なんとか交渉して追加料金は間逃れました。ふー。
さて、7日のお昼に北京に到着。その夜は豪華中華料理をご馳走になりました。生まれて初めてペキンダックを食べました~美味しい!
鴨を薄く切ってます
たっくさんご馳走になったので、その後天安門まで散歩をすることにしました。散歩と言われて1時間歩かされ、、、ようやく到着、、。その日は中国の祝日だったのでたくさんの人が賑わってました。
天安門の前でアンサンブルのメンバーと
その後ホテルまで戻り、やっと就寝。よく寝れました。ちなみにホテルは「国家教委招待所」という名前でした!綺麗でしたよ。
今回の演奏会は北京中央音楽学校で行われました。そこでワークショップやコンサート、練習などしました。
午後からはワークショップ。今回スティーブライヒのドラミングを演奏したのですが、その曲の解説やマリンバやビブラフォンのテクニックなど説明し無事終了。
夜は北京の音大生と共演するヴァレース作品イオニゼーションを練習しました。
昼食、夜食はすべて学校内の学生食堂だったのですが、もちろん中華料理。テーブルに10種類以上の品物が並び、毎日美味しく頂きました。
午前中は中国の打楽器を探しに打楽器店を何箇所かまわりました。
北京音大で民族打楽器の講師をしている王先生が私たちを案内してくださり、彼は日本で勉強していたこともあって日本語が堪能でした。私は結局ゴングを購入!
ゴングを買ったお店で
右が王さん、左がフランス人打楽器奏者シャステルさん
その日は夕方から練習だったので、午後少しだけ市場に行きました。
そこはたくさんのテントが並び、偽物ブランド商品(笑)のセーター、財布、コートなどなどたくさんの商品が並びお客さんで賑わってました。
打楽器のメンバーがセーターを買ったのですが、最初は4000円と言われてた値段から800円まで値下げしてもらい購入してました。安いですね!私はTシャツを2000円から300円まで交渉して買いました!!!(笑)。
その後、夕方から夜まで練習をして一日終了。
第一回目のコンサートの日。午前中は天壇公園を案内してくださって観光することに。。
北京花と言われてるお花がとても綺麗に咲いていました。
祈年殿前で
天壇は中国最大の壇廟建築で、明の永楽十八年(1420年)に建造され、明・清二王朝の皇帝が天を祭り、五穀豊穣を祈るところである。 天壇の主な建築は祈念殿、皇穹宇、圜丘壇である。
恥ずかしかったのですが、記念写真。。
午後からリハーサル開始。19時半より開演でした。場所は北京音大のコンサートホール。
スティーブライヒの「ドラミング」、ヴルフの「鳥の声」、三木稔「マリンバスピリチュアル」、などを演奏しました。
マリンバスピリチュアルはマリンバソロ(妥子)と打楽器6人(原曲は3人)で最後のトリをつとめました。6人の打楽器伴奏だったので、マリンバソロとしては負けるものかぁー!と思いながらの迫力の演奏になり大成功でした!やはり自分が演奏してるので、写真が撮れなくここでお見せできず残念です。。
その日は打ち上げのため、レストランでお食事。日本料理のしゃぶしゃぶのような料理で、熱い鍋がテーブルの真ん中にあり、お肉や野菜を入れてゴマ味噌たれで頂くというご馳走でした。
午前中は天安門へ案内してくださいました。
その日は残念ながらどしゃぶりの雨で、傘を200円で購入!やっぱり安いですね。(折りたたみの自動傘なんですよ!笑)
やはり行ったものの、雨と寒さでなかなかゆっくり見ることが出来ず残念ながら30分入場券を買うのに並び、30分だけ見てまわり、という結果になってしまいました。
今度行く機会があったらゆっくり観光したいです。。。
午後からワークショップ。
ノーガード作曲I CHINGの3楽章を演奏して、曲の解説をしました。この曲は主にカリンバを使い演奏するのですが、この楽器を見るのも聴くのも珍しかったようで、いろいろな質問がきました。他にもフライブルク打楽器教授Wulff先生が講習をして打楽器の作品などについて語られました。
夕方から12日のコンサートの練習をして一日終了。。この日はずっと雨で気温も低く非常に寒かったです。
第2回目コンサートの日。
フーバーの「クラッシュミュージック」、ノガード「I CHING」、クセナキス「ペルセサッファ」、ヴァレース「イオニゼーション」など演奏。
「クラッシュミュージック」は、12人が小さなあわせシンバルを持って全く一緒の演奏をする(UNISOLO)楽曲で、私が中央に立ち合図を出しながら演奏しました。この時も中国人の音大生も一緒に演奏し、少ない練習合せだったのにも関わらず誰一人間違えることもなく、みんな笑顔で演奏してました!
その後、私のソロ「I CHING」があり、カリンバの音色が不思議だったようでお客さんの反応が新鮮でした。
リハーサルにて。「I CHING」カリンバ演奏。
クセナキス「ペルセサッファ」はお客さんを囲むように客席に6箇所打楽器をセッティングし演奏する指示があるため、私たちは1階席と2階席に楽器を配置しました。聴衆は前後左右から音が聞こえるためステレオ生ライブという感じで聴こえるのです。
楽器もかなりの量なので運ぶのに苦労しましたが、演奏は大成功でこの日の演奏会も大盛況で終了しました。
この日は初めてのオフ日。
楽しみにしていた万里の長城へ案内してくださったのです!子供の頃からテレビで見て行ってみたいなぁと思ってた場所だったので、まさか自分がここに行けるとは、、、実感が涌かないままバスに乗って到着!
思っていたより急な坂で、階段を一歩上がるだけでしんどくなる程でした。でも素晴らしい光景でむちゃくちゃ感動しました。この日の天気も最高でした!招待してくださって感謝感激でした!
北京から約2時間バスに乗って天津に到着しました。北京と同じように綺麗なビルが立ち並ぶ都会でした。
天津では天津音楽学院でコンサートとワークショップが行われました。
天津音楽学院の前で。
北京音楽大学より打楽器の数が少なかったので、その日は楽器の相談やコンサートホールの様子を見てまわりました。
余談ですが、北京では朝食はおかゆと肉まん(美味しかったですよ!)そして緑茶を頂いてましたが、私も他のメンバーもコーヒーが飲みたくてたまらず、ここ天津でやっとコーヒーショップに巡りあえたのです!この日は早速何日かぶりのコーヒーが飲めてほっとしたものです。。(笑)
「星尓特大酒店」という名前のホテルに宿泊。なんだか居酒屋さんみたいな名前だなぁと思いながら中へ入ると、とても綺麗でした。部屋も大きくてバスルームも部屋と同じくらいの大きさでびっくりしたのですが、なんと窓が閉まりきらず夜は寒くてコートを着て寝てました(笑)。
それにホテル内を改築工事してたらしく、夜10時からいきなり「ドンドン」「キーン」という激しい音が鳴り出し、朝の6時まで続いてました。打楽器のメンバーが苦情を言いにフロントに行ったものの、英語が通じずその晩はその騒音の中で寝るしかなかったのです!(笑)その日は騒音の中なかなか寝れず、寒くてついに風邪をひいてしまいました。他のメンバーも体調を壊してしまい大変でした!ふー。
午前中はワークショップ。そして午後からリハーサル、夜はコンサートでした。
今回のプログラムは、三木稔「マリンバスピリチュアル」スティーブライヒ「ドラミング」クセナキス「ペルセサッファ」ヴルフ「鳥の声」など。
ここ天津のお客さんは北京よりも若い人(学生)が多くコンサートでも多くの歓声、拍手、口笛、絶叫、、が、、、。まるでロックコンサートのノリでした。コンサートも大盛況に終わり、その後サイン会や撮影会(笑)が始まり、私も何人かの学生さんと一緒に写真を撮りました。
日本のように携帯電話カメラが流行っていてカシャッカシャッっとあっという間に撮られてしまってました。。「ファンになりました!」という学生さんから天津の素敵なキーホルダーを頂きました。これは幸せを呼ぶキーホルダーだそうで、嬉しかったです!ありがとう!
ワークショップの模様。Wulff教授が講習してます。
さて今日はオフ日で明日はドイツへ帰る日です。まずは昨日のコンサートのあと片付けをして、またコーヒーショップへ!美味しいコーヒーを飲んだ後は、市場へ出かけました。
市場といっても商店街なのですが、伊勢丹デパートがあって、まるで日本に帰ってきたかのような懐かしさでした。それから下町の商店街に出て町並みを楽しみながら散歩をしました。やはり物価が安く、例えばタクシーに20分程乗って300円という安さ!リップクリームは40円とか、、、。とにかく安かったです。
そんなことをしながらゆっくり探索し、夜は最後にお食事に招待して頂き、みんなでお疲れ様会をして解散。。と思ったのですが、これだけ毎日中華料理を食べてるとさすがに飽きてしまい、みんなでケンタッキーフライドチキンを食べに行ってしまいました(笑)。
商店街
今回の演奏旅行は観光できる時間もあって、とても充実した10日間でした。今度は観光でゆっくり行ってみたいです。
北京、天津でお世話になった方々心から感謝してます。
どうもありがとうございました! 妥子