妥子の留学体験記                          Page14

コーチと選手

私がルクセンブルク国際マリンバコンクールに向けて練習を始めた頃の話です。

Wulff先生はまるで、コーチのように私のスケジュール管理、体力管理をしてくれたのです。例えば、毎日毎晩、次の日に行う練習予定を私がみっちり立てて、それをチェックして下さるのです。一人で練習するわけだから、9曲ある課題曲の何を練習しても、いつ休憩しても自由なのですが、自由という時間を上手に使うことが出来なかった私に予定の立て方を教えて下さいました。

例えば、、、。
 8時〜8時半 基礎練習。柔軟体操。
 8時半〜9時  バロック音楽
 9時〜9時20分まで A曲の難しい箇所(何小節目から何小節目まで)
 920分〜30分  休憩
 9時半〜10時15分  A
 1020分〜40分  B曲の難しい箇所

この様に21時まで予定を立てます。。。

 最初は、「こんなこと続けられるわけないやん!」
     「堅苦しいことしんでもええのに〜!」
     「やってられへんわ〜!」

と思っていたんですが、やり始めるとなんと効率のいい練習方法か。。
例えば難しい箇所だけ20分と決めてやると、今まで難しいから放って置いた所も、忍耐力の無い私でも、20分の我慢だからと思い、集中して練習するのです。

すると〜!。今まで出来なかった箇所が演奏出来る様になるのです!。

それに一旦休憩すると、なかなか腰が上がらず、だらだらとコーヒーを飲んでしまう事があったのですが、短い休憩、長い休憩とメリハリをつけて決めておくと、休む時はしっかり休めるので、効率が上がりました。
「教授、なかなかやってくれるやん!」と偉そうに思ってしまいました。。。笑

それから体力管理でも、いろいろなことを教えてくれました。
1週間に2回早朝7時から7時半まで水泳に行くのです。頭の中がすっきりして、朝から頭脳の回転が良くなり、すっきり爽やかな気分で練習に励むことが出来ました。(今ではこんな事良くやったな〜と若かった自分にため息が出ます。。笑。)

皆さん、ひき肉を生で食べた事がありますか?北ドイツにひき肉の生料理というのがあります。「これは、筋肉強化にとってもいいんだよ。」と教授自ら、料理をしてくれたのです。フライブルクにある、ひき肉の生で食べられるお肉を売っている所まで買いに行き、6種類ほどの新鮮な香草をみじん切りにして、あとは、塩こしょうで混ぜるだけという簡単なものなのですが、、。最初見た時、「こんなもん、食べれるかー!」と心の中で訴えたのですが、わざわざ作って頂いたものを食べないわけには行きません。

先生がまず食べたのを確認してから、一口だけまず食べてみました。

新鮮な香草がたくさん入っているから、お肉の臭みも無く、お肉も新鮮だったので、少しですが、食べられてしまいました。教授は「これを2週間に一回は朝食に食べた方がいいよ。」

「朝食に????!!!!」

コンクールの半年前から、こんな事を始めていたのですが、さすがに、朝食にこの食べ物を口にすることは、ありませんでした。。。教授、ごめんなさい。。。

まだまだ色々な事をコーチとして教えて下さったのですが、また次にお話しますね。











フライブルグのダウンタウンに有るミュンスター
(大聖堂)の前にて。
ココの周りを走った事も有りましたが、すぐ止めました、、、笑。だってドイツの冬は寒いんですモン。
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